簿記2級に関しては30年度の改正によって、149回から合格率20%を切り続けています。
149回・150回については、改正後もあって予想がしにくいこと、問題文のわかりにくさがありました。151回については、そろそろ出ると予想されていたものが出たのですが、第2問の連結精算書が今までに見ない問題の出方でした。他の問題で得点を取れた方が合格できたようです。
その結果、12.7%という最低レベルの合格率でした。日商1級レベルの問題が下りてきた影響はこれからも続きそうです。
昨年からの合格率(日本商工会議所のデータ)
(旭川の受験者数は公表されていませんが、毎回100~150人位はいます。)
148回(H30年2月) 29.6% 旭川の合格者(35名)
149回(H30年6月) 15.6% ( 6名)
150回(H30年11月)14.7% ( 5名)
151回(H31年2月) 12.7% (15名)
そして、次回の152回においては、3級の範囲が大幅に変わるということで、そちらの合格率が荒れそうです。
ちなみに3級の範囲の変更は以下のとおりです。
(追加論点)
- 複数の預金口座の管理
- 電子記録債権・債務(2級から)
- 消費税(2級から)
- 固定資産台帳
- 差入保証金(敷金など)
- クレジット売掛金(2級から)
- 法人税、住民税及び事業税(2級から)
- 貯蔵品(2級から)
- 法定福利費(2級から)
- 個人商店から株式会社の会計(2級から)
- 当座借越が決算整理事項に変更(期中は当座預金勘定のみ)
- 消耗品費の資産計上(消耗品)がなくなる。
(削除論点)
- 個人商店の資本金や引出金
- 商品の値引き
- 事業主の事業所得に対する所得税
- 6桁の精算表、繰越試算表
(他へ移動)
- 有価証券(2級から出題)
- 手形の裏書・割引(2級から出題)
- 減価償却費の直接法(2級から出題)
- 自店商品券の発行(1級から出題)
3級の合格率は50%前後なのですが、内容からいえば大昔の2級みたいな感じなので、もしかしたら30%台になるかもしれないですね。