仕訳日計表とは、伝票に起票した1日の取引を勘定科目ごとに集計した表をいいます。
過去の試験問題を使って説明します。
例)令和×年12月1日に作成された各伝票にもとづいて、仕訳日計表を作成しなさい。
上の伝票を仕訳にしたのが、次のとおりです。
入金伝票
№101(現金)10,000/(売上)10,000
№102(現金)12,000/(受取手数料)12,000
出金伝票
№201(仕入)5,000/(現金)5,000
№202(仕入)8,000/(現金)8,000
振替伝票
№301(売掛金)90,000/(売上)90,000
№302(仕入)55,000/(買掛金)55,000
以上の仕訳ができたら、仕訳日計表に借方と貸方の各勘定科目ごとに合計して記入するだけです。
本試験対策の解き方があるので、少し説明をします。上の例のように、仕訳を書いていたら時間がかかるため、実際は仕訳しないで解いていく必要があります。①~④の順に解いていきましょう。
①入金伝票の借方は、現金で確定しています。そのため、入金伝票の金額をすべて足していくと22,000円となりますので、現金の借方に記入します。
そして、仕訳日計表の記入漏れがないように伝票の左にチェックマークをつけます。
②出金伝票の貸方は、現金で確定しています。そのため、出金伝票の金額をすべて足していくと13,000円となりますので、現金の貸方に記入します。
そして、仕訳日計表の記入漏れがないように伝票の左にチェックマークをつけます。
③そして、入金伝票に表示されている勘定科目は貸方、出金伝票に表示されている勘定科目は借方となっています。それを振替伝票の分を足していくとその他の勘定科目が埋まっていきます。
記入したら入金伝票と出金伝票の右にチェックマークをつけます。振替伝票は、借方の勘定科目を記入したら左にチェックマーク、貸方の勘定科目を記入したら右にチェックマークをつけます。最終的に各伝票には2つのチェックマークがつくことになり、記入漏れを防ぐことができます。
例えば、仕入に注目すると、出金伝票に2つ、振替伝票に1つありますね。3つ足すと68,000円になります。そして、仕訳日計表に記入したら、出金伝票の右と振替伝票の左にチェックマークをそれぞれつけます。
こうすることで時間の短縮とチェック機能を同時にすることができるのです。
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