ポリテク火星出張所!

商業高校あがりの行政書士が日商簿記をはじめとして資格支援のためにブログを書いています。

153回日商簿記検定の予想(2級)

今回も最速で予想してしまおうと思います。次回の合格目指す方は、これを一つの指針として勉強していただければと思います。決してこれだけを勉強すればいいという訳でないことは、過去の記事でも説明している通りです。

第2問 商品売買+外貨建取引

本当は、有価証券+税効果会計と言いたいところですが、152回の第3問の決算整理事項で出題されました。2連続もなくはないのですけどね。工業簿記で2連続のテーマが出たばっかりなので、しばらくはおとなしくしてほしいと思っています。

152回の有価証券では、その他有価証券評価差額金についての税効果会計でした。この個別論点は、現金預金と外貨建て、有価証券と税効果会計、商品売買と外貨建て、固定資産とリースなど相性が良いものが存在しますので、そこを関連付けて学習するのがいいと思います。

そして、商品売買は、国内の仕入と外国からの輸入国内の売上と外国からの輸出ということで外貨建がセットで出ることがよくあります。換算レートの使用時期とか、掛代金をベースとした計算などに注意してケアレスミスのないようにしてください。

また、商品在高帳のないまま、先入先出法移動平均などの計算をしていかないとならないので、時間がかかる論点です。30分は覚悟して挑んでいただければと思います。

あとは、商品ボックスでの解き方を推奨します。まさか、メモいっぱいに商品在高帳を作っていないですよね?その解き方では30分でも全然間に合いません。市販のテキストでは、その解き方も掲載していると思いますので、確認してみてください。

第3問 損益計算書

最近、なかなか当たらない箇所ではありますが、本支店⇒B/S⇒連結精算表⇒B/Sと来ていますので、そろそろ希望もかねて、サービス業の損益計算書をお願いしたいところです。サンプル問題を見るとなかなか解き方がマニアックな問題となっています。

正社員の人と時給アルバイトの人に対しての給与形態があるとか、長すぎる前置きに受験者も困惑するようですが、最初の部分は全く関係ないことを書いてたりするので、国語の能力が試される問題と言えます。

ちなみに、ポリテク時代には、簿記は多少の簿記の知識と国語力があれば、合格できるとも教えられてきました。

株式の発行や準備金の計算でも、会社法の公開会社の4分の1ルールとか、簿記の授業では全く習わないことが、問題文の肉付けのために使われていて、出題者は知識を引けらしたいのかと悪意を感じる時もあります。長文には、何か裏があると思って取り組みましょう。

第4問&第5問 工業簿記

151回では等級別総合原価計算、152回では標準原価計算となかなか予想をじらされていましたが、そろそろ仕訳の問題も出そうな気がします。

仕訳の問題には、本社工場会計と費目別計算、標準原価計算のシングルプランが考えられますが、こちらも希望で本社工場会計を推したいです。

ただ、本社工場会計は、製品倉庫がどこに設置されているかがポイントとなります。製品倉庫が工場にあれば、製品までが工場での仕訳となり、本社に製品倉庫があれば、仕掛品までが工場の仕訳となります。たまに、工場にも本社にも製品勘定があったりしますが、区切り点が把握できれば、わりと合格率高めの設定になります。今回の合格率が良かっただけにどう転ぶかがわかりませんが…。

もう1問は、単純総合原価計算もしくは個別原価計算あたりを予想します。

単純総合原価計算は、総合原価計算の基礎的な位置にありますが、仕損品や副産物の論点、先入先出法と平均法の違い、追加材料の投入など数パターンあります。基礎がしっかりしている方は楽勝だと思います。

個別原価計算は、ただただ解くのに時間がかかることと、この論点自体を苦手とする人が結構多いと思っています。原価計算表の読み取りがしっかりできていないと仕掛品なのか製品なのかがわからなくなってしまいます。

まとめ

全体的には、バランスを考えなければならないのですが、あまり簡単な論点だけにすると合格率が跳ね上がってしまいますし、だからといって難しい論点ばかりだと15%程度にしかならないということになります。

149回~151回が15%でしたので、出題範囲の変更とともに、ずっとこのまま難化するのかなと思いましたが、杞憂だったようです。とは言っても、25%ぐらいが平均的だったので、152回も同程度の合格率で推移すると思っています。