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商業高校あがりの行政書士が日商簿記をはじめとして資格支援のためにブログを書いています。

有価証券その3~有価証券の売却など②~

今回は、有価証券の売却についてです。株式などの有価証券については、上場企業であれば東京株式市場において、常に値動きしています。

そのため、購入時の単価と売却時の単価は異なります、売り値が上がれば、利益を得ることができます。逆に売り値が下がれば、損をしてしまいます。

利益があったときは、その差額を有価証券売却益(収益)として計上し、損失があったときには、有価証券売却損(費用)として計上します。

また、当期において2回以上同じ銘柄を購入した場合には、平均原価法が使われます。

平均原価法とは、取得原価の合計購入株式数の合計で割った平均単価で株式の単価を記帳する方法です。その他に移動平均が用いられる場合がありますが、商品有高帳のところで確認しておいてください。

 

例)売買目的で購入したX社株式100株のうち40株(@200円)で売却し、代金は月末に受け取ることにした。

(期中の取引)

5月10日 X社株式 50株(@180円)

10月22日 X社株式 50株(@195円)

平均単価:@180円×50株+@195円×50株/50株+50株=@187.5円

売却時の帳簿価額:@187.5×40株=7,500円

売却価額:@200×40株=8,000円

売却利益:8,000円-7,500円=500円

 

*仕訳*

(未収入金)8,000/(売買目的有価証券)7,500

         /(有価証券売却益)500