ポリテク火星出張所!

商業高校あがりの行政書士が日商簿記をはじめとして資格支援のためにブログを書いています。

有形固定資産その6~固定資産の除却と廃棄~

固定資産の除却

除却とは、今まで業務用に使っていたけど、もう古くなって新しいのを買ったので、倉庫に保存しておくことです。リサイクルショップに売られるか、使われずに捨てられるかの一歩手前の段階です。

この場合、残りの価値を見積もって保管しますが、貯蔵品(資産)で処理します。帳簿上では、取得価額ー減価償却累計額=現在の固定資産の価値とされますが、見積金額は、それよりも下回ることが多いので、その差額を固定資産除却損(費用)で処理します。

 

例)取得原価10,000円、減価償却累計額6,000円の備品について除却した。なお、この備品の処分価値は3,000円で見積もられた。

減価償却累計額)6,000/(備品)10,000

(貯蔵品)3,000/

(固定資産除却損)1,000

固定資産の廃棄

廃棄は、そのまま捨てることです。簿記2級では、除却を経ないで、使っていたものを一気に捨てる方法が出題されます。

これも現在の固定資産の価値を捨てるので、取得原価ー減価償却累計額の額を固定資産廃棄損(費用)として処理します。また、廃棄にはそのための費用がかかる場合がありますが、その費用も固定資産廃棄損に含めて処理します。

 

例)取得原価10,000円、減価償却累計額6,000円の備品を廃棄した。なお、廃棄費用500円を現金で支払った。

減価償却累計額)6,000/(備品)10,000

(固定資産廃棄損)4,500/(現金)500