ポリテク火星出張所!

商業高校あがりの行政書士が日商簿記をはじめとして資格支援のためにブログを書いています。

第154回日商簿記試験の予想(2級)

ちょっと遅くなりましたが、次回の簿記2級の予想をしていきます。

第2問 商品売買+外貨建取引

11月の試験では意表を突かれましたが、今回こそという気持ちで前回予想したものをそのまま出題予想とします。

最近、易化がみられますので、また難しいものを持ってくるとしたら、固定資産+リース資産も捨てがたいのですが、ただ、これはこれで時間のかかる問題です。

150回では、第3問よりも第2問の方が時間のかかる問題を持ってくるというパターンがありました。解く順序をバラバラにやっていく方法を身につけていないと、この第2問でつまづいてしまい、そのままリズムを取り戻すことができずに、最終的には合格率も伸び悩むという回でした。

今回も全体的にそんな感じの予想を持ってきています。第2問を解く時間がかかりそうだなと判断したときには、第2問から第3問を残して、一気に工業簿記を解きに行きましょう。

今回の予想は前回予想したものと被っているので、こちらの記事も参考にしてみてください。

 

 

polytech-mk.hatenablog.com

 第3問 損益計算書

こちらも前回同様B/S⇒連結精算書⇒B/S⇒連結精算書と続いているので、P/Lを持ってきました。平成30年にサンプル問題が公表されてから、一度もサービス業の損益計算書が出てきていません。

ただし、もうそろそろ本支店会計も怪しい感じはします。模擬試験の勉強をすると、本支店会計は意外とおろそかになりそうな論点です。

市販の直前予想問題でも1問あるかないか位のものですから、1回やっておけばいいと思って試験に臨み、結局あまり点数が取れなかったということもありますので、本試験の問題でため息をつかない程度に勉強してもらいたい論点です。

本店と支店との相互の取引を解いて、本店勘定と支店勘定を一致させることが一番の論点ですから、そこさえクリアできれば得点できると思います。

153回の解説でも話しましたが、丁寧に合計欄を記載して完成させることは、はっきり言って自己満足で、そんなところに時間を割くのは無意味です。過去問や予想問題でどの部分に配点があるのかを把握することがテクニックとしてはとても大事です。

総合的な難易度とペース配分、そして配点箇所を考えながら受験勉強をすることは簿記試験の特徴なのかもしれません。

第4問と第5問(工業簿記エリア) ?

もし、ここまで予想があっているという前提で話をすると、第2問が一番時間のかかる問題であるということになります。第3問が割と簡単な問題が出てくるとすれば、第4問では、簡単な問題と難しい問題の組み合わせが出てくるかもしれません。

工業簿記で難しい論点は、直接原価計算と単純総合原価計算です。逆に簡単な論点は、部門別個別原価計算と総合原価計算全般、費目別計算です。

その中間に標準原価計算があるという個人的な感じで思っています。

さらに1年に1回程度仕訳問題が必ず出ますが、前回本社工場会計で仕訳問題が登場しましたので、これは除外するということになります。

工場ではないですが、一般の中小企業でも固定費や損益分岐点の考え方というのは非常に重要と思います。

ということで、第5問辺りに直接原価計算+CVP分析を予想します。残る第4問ですが、部門別計算も総合原価計算も今年の問題で出し切った感はあります。150回では、第5問直接原価計算の相方に第4問費目別計算が出題されました。

ただし、費目別計算は仕訳問題です。2連続で仕訳問題もないとは言い切れませんが、予想はしにくい感じはします。

単純個別原価計算はしばらく出てきていませんが、そうなると第2問・第4問・第5問と難しい問題が並ぶので、そもそも手練れの猛者でも時間内に解くことが難しい回となってしまいます。

ということで残すは標準原価計算で、あまり出題実績のないシングル・プランですが、細かい差異分析はさせないで(もしくは1問だけとか)、T字勘定の穴埋め中心という問題を予想します。

第4問 標準原価計算(シングル・プラン)

第5問 直接原価計算+CVP分析

ちょっと深読みな感じはしますが、こういう風な予想を受験生自身もしてみることで、簿記の試験をただ受けるということではなく、楽しんで受験することができるのではないでしょうか。世間的には、ヤマを張るといいます。

全体的な知識を高めつつ、2週間ぐらい前の追い込みでヤマを張るということをしましょう。明らかに出なさそうなものに時間を割くのはもったいないし、2週間ぐらい前になると模擬問題を解く回数をたくさん増やして、時短を狙う時期です。

メリハリをつけながら勉強することはとても大事なことなのです。では、残り1カ月強頑張ってください!