ポリテク火星出張所!

商業高校あがりの行政書士が日商簿記をはじめとして資格支援のためにブログを書いています。

研究開発費・ソフトウェア

つい、こないだ日商簿記の解説をしていましたが、次の154回日商簿記試験は2月23日となっています。また、試験実施後に解説をしていきますのでよろしくお願いいたします。

研究開発費

研究開発費とは、新製品の開発のために要した費用のことをいいます。単なる費用のひとつなんですが、ここでのポイントはたった一つです。

研究開発に要した人件費(給料)や備品・機械装置などが問題文に出てきますが、それに惑わされずに「研究開発に要した」場合には、すべて研究開発費(費用)として処理します。なので、決して「給料」「備品」「機械装置」などの勘定科目を使わないように注意が必要です。

 

例)新製品開発のため、人件費2,000円、機械装置10,000円、その他の開発費用として8,000円を現金で支払った。

(研究開発費)20,000/(現金)20,000

【間違った答え】

(給料)2,000/(現金)20,000

(機械装置)10,000/

(研究開発費)8,000/

ソフトウェア

ソフトウェアとは、コンピュータを稼働させるためのプログラムをいいます。2級では自社利用のソフトウェアのみを扱います。

このソフトウェアは無形固定資産と同じ取扱いになります。減価償却も定額法・直接法で行います。その際に使用する勘定科目は、ソフトウェア償却(費用)です。

なお、研究開発のためのソフトウェアは、研究開発費となりますのでしつこく注意しておきます。

①ソフトウェアを購入したとき

例)×1年4月1日、自社利用のためソフトウェア10,000円を購入し、代金は現金で支払った。

(ソフトウェア)10,000/(現金)10,000

②決算時の処理

例)×2年3月31日、決算日を迎え上記のソフトウェア(利用年数:4年)について償却を行う。

(ソフトウェア償却)2,500/(ソフトウェア)2,500