ポリテク火星出張所!

商業高校あがりの行政書士が日商簿記をはじめとして資格支援のためにブログを書いています。

各資格の勉強時間の目安と合格率について③

今回は、自分自身が、今後の事業展開のために取り組んでいる、または考えている資格について触れたいと思います。

司法書士

本題の前にちょっと前置きが長いです。

そもそもは、この勉強のため会社を少し早めに辞めたんです。最後の1年間は、有給休暇が50日あったので、勉強時間に費やしました。郵便局も元公務員だけあって、お給料と休暇だけはしっかりしています。あと他は…このご時世なので言いたくありません(汗)。

行政書士試験を受けた日に、解答速報が出るのである程度の確信はありました。なので、1日だけしっかり休んで、翌々日には司法書士試験の勉強を開始しました。

これをあまり周りに言うと不評を買うのですが、試験終わった後に皆さんは何をしていますか?今の資格って大体その日のうちに解答速報が出るんです。だから、持ち帰れる問題用紙に必ず解答を書いてしっかり採点しましょう。ここまでは実施している人はほとんどだと思います。不評を買うのはここからですね…。

まず、試験までの道のり大変だったと思いますが、もしかしたら落ちてる可能性だってあるんですよね。なのに公式な合格発表が出るまでお休みしてるんですか?

半月なり1ヶ月なり、勉強しない時間が続くと確実に忘れていきます。そして、それはその知識を取り戻す時間よりはるかに速いペースで…。受かっていたり、もう試験をあきらめるという選択の方ならそれで構いません。でも、どうしても受かりたいと思っている方は、そんなに休んではいけないのです。遅くても2~3日後には通常モードに戻してください。勉強を再開するのは忘れることの保険のためです。

どうしても、試験が終わると自分に甘くなってしまう人がほとんどです。実際、次の試験日のため再開して講義を始めると、試験直前までできていたことができていない方が大多数です。それで、また1か月以上かけて基礎からやり直すことになってしまうのですが…。簿記であれば次の試験時間まで4か月ぐらいしかありません。復習に1か月以上費やしてしまうのは、とっても非効率です。そんな経験をしている方は繰り返さないようにしましょう。 で、本題ですよね。

 

司法書士は、登記のスペシャリストです。土地や建物の不動産登記や会社設立のための商業登記を主な業務とします。行政書士とは、権利義務の書類作成で業務が被ることがあります。遺言書や遺産分割協議書などは司法書士でも作成することができます。

世間一般的な階級分けをすると、弁護士・司法書士行政書士は文系士業のラインです。そして、試験科目も被っていますので、弁護士>司法書士行政書士となります。

報酬額や相談料などもこの順番で高くなっています。

また、司法書士も内部試験を経て認定司法書士となれば、簡易裁判所の訴訟代理人になれるんですね。プチ弁護士みたいなものです。

合格率 3%程度

合格点 例年75%程度(280点中212.5点(平成30年度))で毎年異なる。

学習時間 2000時間(1年間1日も休まないで5時間半)

5肢択一と記述式問題があります。それぞれ足切りがありますが、司法書士の記述式は、実際の実務に関連しています。法務局に提出する登記申請書を簡単にしたものに正しく記入できているか採点をしています。

こういう試験って実務に直結しているので、とてもいいと思います。行政書士の記述問題は、どちらかというと、こういう相談があって簡潔に(40文字程度)説明できるかというものです。

建設業経理士

建設業経理士は、建設業のための簿記です。建設会社で、この資格を持っている人がいれば会社全体に恩恵があります。公共事業の入札に参加するときに経営事項審査という会社の通知表のようなものがありますが、1級や2級を持っている方がいれば、加点を受けることができます。

内容や難易度については、日商簿記の同程度の級よりも低いので、日商簿記を勉強済みの方は、最初から1級狙いでいってもいいかもしれません。

ちなみに3級や4級もありますが、建設業経理事務士という名前になり、加点もありません。

試験科目は、1級のみ財務諸表・原価計算・財務分析の3つがあります。各科目、別々に受験できますが、合格の期限は5年となっています。

合格率 1級各科目 概ね20~30% 2級 概ね30~40%

合格点 70点以上

学習時間 1級 500時間

     2級 初学者150時間 日商簿記取得者 50時間

行政書士としては、建設業に入り込むのはビッグチャンスですから、その経理を把握するためには取得してもいい資格だと思います。日商簿記1級受けるよりはマシですね。 

 

このブログ貯めておく機能があるので、暇があれば貯めておいてまた12月頃放出したいと思います。行政書士業務なら単発で投稿するかもしれませんが、まずはしばらくお休みいたします。