ポリテク火星出張所!

商業高校あがりの行政書士が日商簿記をはじめとして資格支援のためにブログを書いています。

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

掛け取引その2~売掛金元帳と買掛金元帳~

売掛金元帳は、得意先別に売掛金の増減の状況を記録する補助簿です。得意先元帳ともいいます。 また、買掛金元帳は、仕入先別に買掛金の増減の状況を記録する補助簿です。仕入先元帳ともいいます。 どちらも似たような様式のため、ここでは売掛金元帳につい…

手形取引その1~約束手形~

手形決済 商品代金の決済方法には、現金決済、小切手決済、掛け決済、クレジット決済のほか、手形決済があります。 手形には、約束手形と為替手形があります。約束手形は、支払う人と受け取る人の対面取引であるのに対して、為替手形は、それに加えて支払い…

行政書士になるまで長かった

行政書士 正直、どんな仕事か知らずに試験を受けていました。もうずいぶん前になりますが、「カバチタレ!」「特上カバチ!」という行政書士のコミックスがあります。いずれもドラマ化されたので、それを見て行政書士を知ったわけです。 カバチタレ! 全20巻…

掛け取引その1~売掛金と買掛金~

売掛金と買掛金 商品売買のところで学習しましたが、今一度おさらいしておきます。 売掛金(資産)は、商品を販売して、後日受け取る権利をいいます。 買掛金(負債)は、商品を仕入れて、後日支払わなければいけない義務のことをいいます。 余談ですが、こ…

当座預金その2~当座預金出納帳~

当座預金出納帳は、銀行の口座ごとに作成し、預け入れと引き出しの明細を記録する補助簿です。 記入方法はほとんど現金出納帳と同じですが、小切手を発行したときにその番号を記入する欄と、当座預金の残高はマイナス残高もありうることから、借方残高か貸方…

当座預金その1~当座預金とは?~

当座預金とは? 当座預金は、商売を行うための専用の預金です。 取引銀行と当座勘定契約をすることによって、小切手や手形を発行できる代わりに利息は付きません。 小切手は、預金残高の範囲内で、取引先に発行できる有価証券(金券)です。 小切手を発行す…

普通預金と定期預金

普通預金 普通預金(資産)は、いつでも預け入れ、引き出しができる代わりに一番金利が低い預金です。 ちなみに銀行・信用金庫などが預金と呼ぶのに対して、ゆうちょ銀行だけ国営の頃の名残りで貯金と呼んでいます。実務では、郵便貯金(資産)で経理します…

職業訓練所

少し自分の話をします。 郵便局を退職してから、行政書士とFP、宅建士の資格はあったものの、すぐに開業とは思っていませんでした。経営のノウハウを知らなかったからです。また、7月には司法書士試験があったので、再就職もすぐには取り掛かりませんでし…

現金その4~小口現金出納帳~

小口現金 比較的大きな会社では、小口係といって、少額の経費の支払いを管理する部署があったりします。大きな金庫が出納係で、小さな手提げ金庫が小口係のイメージです。 そして、その小口係が現金を管理するために使う補助簿が小口現金出納帳となります。 …

現金その3~現金出納帳~

現金出納帳は、現金の入出金を管理・記録する補助簿です。一番なじみのあるおこづかい帳や家計簿などはこの部類に属します。 月日欄には、取引した日付を記入します。 摘要欄には、取引先や取引の内容を簡単に書きます。 収入欄は現金が増えたとき、支出欄は…

再就職の第一歩。履歴書を書く!

前回、「資格を取っておくべき」とする背景を説明いたしました。 polytech-mk.hatenablog.com 今は履歴書がいらない場所も増えていますが、一般的に再就職を目指すときは、履歴書を提出します。 履歴書の形式は、こんな感じになっています。 年齢、学歴、職…

現金その2~現金過不足~

現金についての仕訳 ①現金を受け取ったとき 現金を受け取ったときは、借方に記入します。 例)商品500円を売り上げ、代金は小切手で受け取った。 ※通常、問題文に、単に”小切手”として出てきた場合は、他人振出の小切手です。 (現金)500/(売上)500 ②現…

資格は働いているうちから取っておきたい理由

人生100年 日本は超高齢者社会に突入し、人生100年といわれています。 厚生労働省「H29簡易生命表」によると、平均寿命は男性81.09歳、女性87.26歳となっています。そして、90歳以上の人口は200万人を超え、100歳以上は約6万人います。 ちなみに、私の生…

現金その1~現金の範囲~

簿記上の現金 実際の現金と簿記上の現金は、考え方が異なります。 実際の通貨のほかに、金融機関ですぐ現金化されるもの(通貨代用証券)も現金として扱います。 現金の範囲 現金には、次のものが含まれます。 ①貨幣 紙幣と硬貨は普通でも現金として扱います…

商品売買に使う補助簿その3~商品有高帳~

商品有高帳は、商品の種類ごとに、仕入れ、売り上げ、返品の都度、数量や単価、金額(仕入原価)を記入する帳簿です。商品の在庫管理に使われます。 商品の払出単価の計算方法には、先入先出法と移動平均法があります。(他には総平均法もありますが、3級で…

152回日商簿記試験の予想(2級)

151回について 大手の出版社などは、1か月前に予想を発表しています。 でも、実際講習をやっていると1か月前ではとても間に合わないので、いつも独断で予想を発表していました。ちなみに前回は、D社さんと全部が被るという感じでした。まぁ、前回は予想…

商品売買に使う補助簿その2~売上帳~

売上帳は、毎月の売り上げの状況を管理する帳簿です。 月日欄には、取引した日付を記入します。 摘要欄には、得意先(売上先のこと)、商品名、数量、単価、、受け取りの条件など取引の内容がわかるように記入します。 内訳欄には、複数の商品の取引があった…

エンディングノートって?

エンディングノートとは? 私も、この仕事をするまでは、『エンディングノート』の名前を知っているだけで、これは自分に関係ないものだと感じていました。 エンディングノートは、自分の出生(過去)から自分の死後(未来)までを綴る希望のノートです。 ・…

商品売買に使う補助簿その1~仕入帳~ 

今回は、商品売買に使われる補助簿の紹介です。 仕入帳は、毎月の仕入れの状況を管理する補助簿です。 月日欄には、取引した日付を記入します。 摘要欄には、仕入先、商品名、数量、単価、支払いの条件など取引の内容がわかるように記入します。 内訳欄には…

商品売買その3~返品~

商品が間違って送られてきた(送ってしまった)とか、汚損・き損があって売り物にならない場合、返品が生じます。 仕入したものを返品することを仕入戻し、売り上げたものを返品することを売上戻りといいます。 処理方法は簡単で、その間違ってしまった取引…

商品売買その2~三分法~

三分法 前回は分記法を説明しました。今回はメインの三分法です。3級では特に指示がない場合には、この方法で解答をします。 商品の売買で使う勘定科目は、売上(収益)、仕入(費用)、繰越商品(資産)となります。 ①商品を仕入れたとき 商品を仕入れたと…

商品売買その1~分記法~

ここから具体的に各勘定を解説していきたいと思います。 まずは、商売の要となる商品売買の論点です。 商品売買の記帳方法には、分記法、三分法、売上原価対立法(その都度売上原価に計上する方法)、総記法があります。3級では、分記法と三分法、2級では…

勘定科目の配置位置

昨日は、冒頭で資産の基本的な配置位置だけを説明しました。私の以前習ったテキストによれば、この基本的な配置位置をホームポジションと呼んでいるらしいです。 非常に呼びやすいので、私もそれに倣いたいと思います。 貸借対照表と損益計算書 このホームポ…

主要簿と補助簿、転記の仕方

主要簿 ①仕訳帳 取引が発生した場合、そのことを記帳する帳簿を仕訳帳といいます。 実際の様式は違いますが、いろいろなテキストでの表示方法は、こんな感じです。 例)4月1日 普通預金から現金100,000円を引き出した。 (現金)100,000 /(普通預金)100,0…

簿記の用語

勘定科目 簿記の取引が発生すると記帳をしますが、その記帳をする作業を「仕訳する」といい、その1つの作業単位を「仕訳」といいます。 これから、仕訳をするにあたっては、「現金」とか「建物」とかいう名称が使われます。この1つ1つの名称を「勘定科目」(…

簿記の分類

単式簿記と複式簿記 簿記には、単式簿記と複式簿記に分けることができます。 単式簿記とは、1つの科目に限定して取引を記帳していくものです。これは、とても身近なもので、おこづかい帳や家計簿などがこれにあたります。 複式簿記とは、取引の二面性に着眼…

簿記の概要

今日から、簿記の解説を始めていきます。 簿記とは、その名の通り、会社などがお金やモノの動きを帳簿に記録することをいいます。簿記は、会社やお店の1年間の通知表といえるものを作成することが目的となります。この1年間の通知表の事を財務諸表(決算書…