ポリテク火星出張所!

商業高校あがりの行政書士が日商簿記をはじめとして資格支援のためにブログを書いています。

掛け取引その1~売掛金と買掛金~

売掛金と買掛金

商品売買のところで学習しましたが、今一度おさらいしておきます。

売掛金(資産)は、商品を販売して、後日受け取る権利をいいます。

買掛金(負債)は、商品を仕入れて、後日支払わなければいけない義務のことをいいます。

余談ですが、この掛け取引は、マネーゲームだと授業で教わりました。売掛金は早く回収し、買掛金はなるべく引き延ばすことが資金繰りの考え方だそうです。

いくら売り上げても売掛金のまま、現金を回収できなければ、帳簿は黒字なのに、実際動かせる現金がないので、倒産してしまいます(黒字倒産)。

機会があれば、資金繰りの話は後日いたします。

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クレジット売掛金

売上金の支払いをクレジット決済で行われたときは、通常の売掛金と区別して、クレジット売掛金(資産)として処理します。そして、クレジットを利用している会社は、信販会社に売上金のうち数%が手数料として支払わなければならない仕組みになっています。その手数料は、支払手数料(費用)として処理します。

ところで、私が以前、あるお店の店主から聞いた話では、決済手数料もバカにはならないので、クレジット決済を採用しても売り上げが伸びないから、やはり現金決済に戻してしまったそうです。

例)次の一連の取引を仕訳しなさい。

①商品2万円の商品をクレジット払いの条件で販売した。なお、信販会社への手数料(販売代金の5%)は販売時に計上する。

信販会社より手数料を差し引かれた残額が、当座預金口座へ入金された。

*各取引の仕訳*

①(クレジット売掛金)19,000/(売上)20,000

 (支払手数料) 1,000

②(当座預金)19,000/(クレジット売掛金)19,000

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