売掛金と買掛金
商品売買のところで学習しましたが、今一度おさらいしておきます。
売掛金(資産)は、商品を販売して、後日受け取る権利をいいます。
買掛金(負債)は、商品を仕入れて、後日支払わなければいけない義務のことをいいます。
余談ですが、この掛け取引は、マネーゲームだと授業で教わりました。売掛金は早く回収し、買掛金はなるべく引き延ばすことが資金繰りの考え方だそうです。
いくら売り上げても売掛金のまま、現金を回収できなければ、帳簿は黒字なのに、実際動かせる現金がないので、倒産してしまいます(黒字倒産)。
機会があれば、資金繰りの話は後日いたします。
クレジット売掛金
売上金の支払いをクレジット決済で行われたときは、通常の売掛金と区別して、クレジット売掛金(資産)として処理します。そして、クレジットを利用している会社は、信販会社に売上金のうち数%が手数料として支払わなければならない仕組みになっています。その手数料は、支払手数料(費用)として処理します。
ところで、私が以前、あるお店の店主から聞いた話では、決済手数料もバカにはならないので、クレジット決済を採用しても売り上げが伸びないから、やはり現金決済に戻してしまったそうです。
例)次の一連の取引を仕訳しなさい。
①商品2万円の商品をクレジット払いの条件で販売した。なお、信販会社への手数料(販売代金の5%)は販売時に計上する。
②信販会社より手数料を差し引かれた残額が、当座預金口座へ入金された。
*各取引の仕訳*
①(クレジット売掛金)19,000/(売上)20,000
(支払手数料) 1,000