ポリテク火星出張所!

商業高校あがりの行政書士が日商簿記をはじめとして資格支援のためにブログを書いています。

行政書士になるまで長かった

行政書士

正直、どんな仕事か知らずに試験を受けていました。もうずいぶん前になりますが、「カバチタレ!」「特上カバチ!」という行政書士のコミックスがあります。いずれもドラマ化されたので、それを見て行政書士を知ったわけです。

 

カバチタレ! <完全版> DVD-BOX

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特上カバチ!! DVD-BOX

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当時勤めていた職業は、ただ安定している国家公務員で、公務員模試のランクが合格ラインにあったというだけで郵便局に決めてしまいました。まだ、インターネットもなかった時代なので、郵便切手とゆうちょぐらいしか知りません。

お客さまのためになることをするために、高卒で国家公務員になったつもりが、保険(かんぽ)のノルマがあることに気づき、1年ぐらい(20歳)で辞めたい気持ちがすでに出てきてしまったダメ社員でした。

友達のスナックをタダ酒目当てでお手伝いしたり、バンドブームに乗っかってみたりと何となく生活をしていました。

そんなある日、職場に放送大学のパンフレットを見て、勉強しようかなと思ったわけです。それからは、法律学、経済学、心理学などを勉強しました。そこで、法律家になりたいと思ったきっかけでした。ちなみに当時はやっていたドラマとして「HERO」がありました。でも、さすがに(旧)司法試験は、独学では無理だと思いつつ、テキストと問題集は買ってしまいますが…。

そのとき、前述のドラマにより行政書士を知るわけです。当時の行政書士試験は、国語・数学・一般常識があったので苦労しました。最初のチャレンジで数学が苦手な私は、当然受かるわけもなく撃沈します。

その後、結婚したり、入院したりと紆余曲折をします。そんな中、平成18年か19年頃(?)行政書士試験の内容がガラッと変わり、数学がなくなりました。その代わり、30字記述式問題が新たに出題されるようになりました。

これはチャンスと数年ぶりに再度受けてみますが、すっかり忘れてしまい2度目の受験も失敗します。ここでこれから自分の人生を左右する教訓を得ることもできました。

「通信教育は信じるな!」です。当時、某有名な通信教育で高額な教材料を払うも、内容は民法や商法、行政法の原文の穴埋めという、全く役に立たない教材です。そこには、判例が出てくることはなく、問題も穴埋めなので当然五肢択一に対応できません。本試験で問題見たときに、目玉飛び出るかと思いました。300点満点なのに36点しか取れませんでしたね。今でもその成績通知はがきを大事に持っています。

そして、第2の放浪の旅に出ます。今では何も珍しくはないオンラインゲームですが、ずっと好きだったファイナルファンタジーにオンラインが出るということでハマってしまいました。その後10年間はゲーム中毒になっていました。「いつかやめよう、いつかやめよう」と言い聞かせながら…

そして30代も後半になった頃に、本来の道に戻ろうと決意し、3回目の試験勉強に入ります。職場が金融機関だったこともあり、FPの取得が必須だったのですが、その科目に不動産や相続関連が出てきます。

そこで考えたのが、本丸を直接攻めるのではなくて、もう少し簡単で似たような資格はないものかを探し始めます。そこでたどり着いたのが、「宅地建物取引士」でした。

既にクリアしているFPの問題とまだまだ理解しがたい行政書士の問題の中間にあるわけです。民法行政法を学ぶにはもってこいでした。なんといっても、四肢択一なのがいい!

早速勉強に取りかかるのですが、通信教育は信じられないので独学しかありません。このときは、もうネットが普及していたので、ネットでいくらでも無料で動画配信していたり、テキストをダウンロードできたり、お金をかけずに勉強できる時代を実感しました。それでも3年かかりましたが、ようやく第1の砦を突破したのです。これがH26年の話です。

 

 

そして、この調子で、行政書士も市販のテキスト+ネットで独学するスタイルで1年間勉強しました。mp3のデータをウォークマンに取り込んで、車に乗るときは必ず聞いていました。

 

 

飲み会があろうが、お正月であろうが、飲んで帰ってきてからも必ず勉強をする!を徹底しました。これは、以前仕事の出張でエライ人がそんなことを言っていたのを胸に刻んでいたし、もうこの段階になると、オンラインゲームのときと同じです。勉強しないと気持ちが悪いし、モヤモヤするところまでいくのです。

勉強時間は平日2時間、休日6時間を目安に計画をしっかり立てて、そして最初にブログで話した勉強法が、このとき確立しました。「ちょっと少なくないですか?」と思うところですが…。

実は家庭では娘の受験シーズン真っ最中、自分と同じ高校に合格させるために並行してマイホワイトボードを用意して、勉強を教えていたのです。そして、後から知ったのですが、そのときドラマでやっていたのが、「下剋上受験」という番組です。まさか、ドラマと同じことをやっていたとは、後から見たときに感動して最終回は泣きました。

1時過ぎまで勉強して、ほぼ娘は寝ています。休みの日もカリキュラムに沿って、遊びたい時間を削ってまで付き合ってくれました。今考えると、自己満足だったのかもしれません。

結果、娘は無事合格し、自分もH28年ようやく行政書士試験を合格することができました。20年近くかかった戦いも、ここでようやく二の丸が陥落しました!

「二の丸?」

実は、勉強している間に、似ている問題が欲しくて司法書士試験から問題を引っ張ったりしていました。また、司法書士の職務を調べると、認定司法書士になると簡易裁判所代理人になれるというじゃないですか! 一度諦めた司法試験の血が騒ぐ~! 弁護士になれなくてもプチ弁護士になれる道があったのかと!

ということで、次は司法書士の試験を狙っています。H30年に一回落ちました。210点中99点という惨敗。なんか昔を思い出すな~なんて思いながら新しい道に進んでいきます。

ただ、今年は開業したばかりなので、実務を覚えないと生きていけません(泣)。少し休んだら、またこの受験勉強に戻ってきます。そのときまで…

 

あ、そうそう。現在の通信教育は昔と違って、詐欺まがいのものも少なく、いいものもあります。司法書士試験では模試の購入を通信教育でしました。