ポリテク火星出張所!

商業高校あがりの行政書士が日商簿記をはじめとして資格支援のためにブログを書いています。

2021-01-01から1年間の記事一覧

2021年の試験変更について

みなさま、お久しぶりです。 10ヶ月ぶりの更新ですが、この度2022年に簿記の外部講師として、ポリテクセンターに恩返しする機会を得ることができました。 その間試験の解答解説も周りがやっていないので、何かあると思い自粛していました。 試験もネット試験…

156回日商簿記2級の解答について~第3問 連結貸借対照表の作成④~

今回の簿記2級の解説は今日で完結です。 ⑦子会社の配当金の修正 この部分は利益剰余金と非支配株主持分の項目ですから、捨て問作戦の人は飛ばしてしまって構わないです。 今年度、S社はP社と非支配株主に配当を行っています。P社の方は利益剰余金には関係…

156回日商簿記2級の解答について~第3問 連結貸借対照表の作成③~

前回の予備知識をもとに実際に解いていく実戦編です。 点数にならない箇所は書かなくてもいいので、時短のために省略します。 ・合計欄 ・試算表の数字を単純に足しているもの(現金預金・建物・備品) ・資本金、資本剰余金は開始仕訳があるものの、実際に…

156回日商簿記2級の解答について~第3問 連結貸借対照表の作成②~

今回は[資料3]の連結修正仕訳を中心に解説いたします。 [資料3]P社とS社の連結に際し、必要となる事項 1.P社は、X1年4月1日にS社の発行済株式総数の60%を400,000千円で取得し、これ以降S社を連結子会社とし、連結財務諸表を作成している。X1年4…

156回日商簿記2級の解答について~第3問 連結貸借対照表の作成①~

156回の最後は連結貸借対照表です。過去の記事をご覧の方は大体把握できていると思いますが、貸借対照表のときは、損益科目は基本関係ありません。損益科目は計算のために最低限必要なことをするときだけにとどめておきましょう。 ということでまずは基本編…

156回日商簿記2級の解答について~第2問 有価証券②~

前回に引き続き[設問]問2からです。 有価証券利息及び投資有価証券売却損益の計算 ①有価証券利息の計算 9月30日 債券の利払い(前期) 利払い対象の債券はD債券とE債券です。利子の計算は以下の式にて行います。 額面金額×年利率×月数/12カ月 (債券利子…

156回日商簿記2級の解答について~第2問 有価証券①~

商業簿記に戻って、第2問の有価証券の問題です。 設問が問1~問3までありますが、問3だけは連結会計の開始仕訳の問題となっており、他とは別個に解くことができます。そんなに難しくはないので、先に解いてしまっても構わないと思います。 工夫すれば、…

156回日商簿記2級の解答について~第5問 直接原価計算(CVP分析)②~

前回に引き続き、損益分岐点売上高からです。 損益分岐点売上高の計算 損益分岐点売上高とは、営業利益がちょうどゼロとなる売上高をいいます。これより売上高が落ち込むと赤字になる指針となります。 計算のしかたは、生産量・販売量をχとして、損益計算書…

156回日商簿記2級の解答について~第5問 直接原価計算(CVP分析)①~

今回の直接原価計算の特徴は、全部原価計算との比較と会話形式の解答用紙となっています。直接原価計算の損益計算書を作成した後に、全部原価計算の損益計算書との違いを検討することとなります。 問 米菓を製造・販売するニッショウ製菓では、これまで全部…

156回日商簿記2級の解答について~第4問 費目別計算②~

前回に引き続き第4問からです。 製造間接費の計算 4.から直接作業時間を配賦基準として予定配賦率を計算します。 予定配賦率=(年間)製造間接費予算÷(年間)直接作業時間 ∴ 44,800,000円÷32,000時間=@1,400円 これに2.直接工の作業時間2,600時間を…

156回日商簿記2級の解答について~第4問 費目別計算①~

今回は工業簿記です。なお、問題順ではなく解く順番で解説しています。 余談ですが、ファイナンシャルプランニング技能士試験にも簿記の知識が多く入っています。保険関係では、前払保険料の仕訳、税金関係では、事業所得のところで減価償却費の計算なんかが…

156回日商簿記2級の解答について~第1問 仕訳問題②~

今回は、仕訳問題の第4問からです。 第1問の4 固定資産の滅失 問 ×年10月31日、建物(取得原価¥24,000,000、減価償却累計額¥11,520,000、間接法で記帳)が火災で焼失した。焼失した建物には総額¥24,000,000の火災保険が掛けられており、保険会社に保険…

156回日商簿記2級の解答について~第1問 仕訳問題①~

久しぶりに投稿いたします。 1月末までFP試験の講義をしていたため、遅れましたことをお詫び申し上げます。 2月の試験まであとわずかですが、今後の方々にも分かるように解説していきますので、よろしくお願いいたします。 今回の順番は、1→4→5→2→3…