ポリテク火星出張所!

商業高校あがりの行政書士が日商簿記をはじめとして資格支援のためにブログを書いています。

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

有価証券その3~有価証券の売却など②~

今回は、有価証券の売却についてです。株式などの有価証券については、上場企業であれば東京株式市場において、常に値動きしています。 そのため、購入時の単価と売却時の単価は異なります、売り値が上がれば、利益を得ることができます。逆に売り値が下がれ…

民法改正その7~契約不適合担保責任~

マイホームの購入は、一個人にとっては人生最大の買い物です。その家に住み始めた以降に欠陥に気づいたときは、どうすればいいのでしょうか? 普通に考えれば、修理をしてもらうのですが、最初の契約で何年かは無料で修理してくれるところもあります。ただ、…

労務費(費目別計算)その2~予定賃率~

材料費のところで予定消費単価のお話をしましたが、労務費についても人件費予算を立てている企業や工場がほとんどだと思います。 polytech-mk.hatenablog.com 年度初めに1年分の人件費予算を立てておいて、年間作業時間で割ると単価が出てきます。このときの…

青色申告について

開業するには、税務署に「開業届」(個人事業主については「個人事業の開業・廃業等届出書」、法人については「法人設立届出書」)を提出しなければなりません。 それに伴って、いわゆる青色申告特別控除を受けたい方は、開業後2カ月以内に「所得税の青色申…

有価証券その2~有価証券の売却など①~

前回は有価証券の購入をお話ししましたので、今回保有時の配当や利息の処理を解説していきます。 配当金受取時の処理 株式を保有していると決算時期に年1回ないし年2回配当金が送られてくる場合があります。いわゆる株主になっていると株主優待を受けられ…

会計ソフトの扱う上での注意点について

個人事業主の間ではクラウドタイプやソフトウェアタイプの会計ソフトが普及しています。これは、簿記の知識がなくても入力が簡単なので、その日に利用することができる優れモノです。 あとは勘定科目の区分の本を1冊買ってしまえば、そのまま決算書作成まで…

労務費(費目別計算)その1~労務費の分類と基本的な仕訳~

今回は、費目別計算の2つ目労務費に関して解説していきます。 労務費の分類 労務費とは、工場で働く従業員(工員)に対してかかる賃金や給料のことをいいます。労務費は、以下の区分によって分類されます。 ①賃金 ②給料 ③従業員賞与手当 ④退職給付費用 ⑤法…

有価証券その1~有価証券の購入~

有価証券とは、株式、債券、手形、小切手などの財産価値のある証券をいいます。簿記2級においての有価証券としては、4種類あります。 ①売買目的有価証券 安いときに買って、高いときに売るという売買をすることによって、利ざやを得て儲けるための株式や債…

材料費(費目別計算)その4~予定消費単価~

材料費の最後です。いままでは、実際の購入単価を用いて計算していました。ところが、毎回の購入単価は一定のものではなく、時価によって変動するものです。そのため、総平均法で計算をしていると、月末まで消費した金額を確定させることはできず、それまで…

当座預金その4~銀行勘定調整表②~

前回に引き続き、銀行勘定調整表の後半です。今回は企業側の処理になるので、仕訳を伴います。 ④入金(出金)連絡未通知 売掛金などの回収のために入金があったり、水道光熱費などの引き落としがあって、預金口座残高の変動の連絡がきていない状態のことです…

決算書について

弊事務所では、個人事業主や小規模の会社向けに会計記帳の代行とコンサルティングを行っています。 会計記帳というと最終的には確定申告をするための書類に関連してくるのですが、確定申告については税理士業務であるため、手を出せないので、提携先の税理士…

材料費(費目別計算)その3~棚卸減耗費の発生~

商業簿記で棚卸減耗損と商品評価損の話をしましたが、工業簿記でも月末の棚卸の結果、き損や紛失で在庫が合わないときがあります。この場合は、棚卸減耗費となります。商業簿記では、棚卸減耗損だったので、間違わないようにしましょう。 また、棚卸減耗費は…

当座預金その3~銀行勘定調整表①~

銀行勘定調整表とは、月末や決算期に銀行から当座預金の残高証明書を取り寄せ、これと帳簿残高が一致しているかを調整するために作成する表をいいます。 作成方法は、両者区分調整法、企業残高基準法、銀行残高基準法があります。企業残高基準法は、企業側の…

材料費(費目別計算)その2~材料費の計算~

商業簿記で商品の払出単価の説明をしました。今回は、工業簿記編です。 polytech-mk.hatenablog.com 商業簿記では、先入先出法と移動平均法を解説しました。工業簿記では、先入先出法と平均法があります。 また、商業簿記では、商品在高帳の作成で出てくる論…

サービス業

商品売買と違って、学習塾や美容院などのサービス業は、形のないものを提供して収益を得ています。このサービスのことを役務といいます。 今回は、サービス業の取引についてみていきます。 サービス提供に先立って前金を受け取った場合 手付金や前金などの名…

材料費(費目別計算)その1~材料費の分類と基本的な仕訳~

今回は、費目別計算と呼ばれるカテゴリーの中の材料費に関して解説していきます。 材料費の分類 材料費とは、購入した材料のうち製造のために消費した費用をいいます。材料費は、以下の区分によって分類されます。 ①主要材料費(素材費、原料費) ②買入部品…

商品売買その6~棚卸減耗損と商品評価損~

今回は、商品売買における決算整理事項の内容です。3級では「仕・繰・繰・仕」という仕訳をしましたが、2級では損益計算書の表示方法(勘定式から報告式へ)が変わるため、本試験でこの仕訳をすると逆に混乱してしまう場面が出てきます。 精算表の作成をする…

原価の分類と工業簿記の流れ

今回は、原価計算の基礎について説明していきます。 原価の分類 原価とは、製造にかかった費用(製造費用)のことをいいますが、製品を販売するためにかかった費用(販売費)や会社や工場を管理するためにかかった費用(一般管理費)についても含まれます。…