ポリテク火星出張所!

商業高校あがりの行政書士が日商簿記をはじめとして資格支援のためにブログを書いています。

材料費(費目別計算)その3~棚卸減耗費の発生~

商業簿記で棚卸減耗損と商品評価損の話をしましたが、工業簿記でも月末の棚卸の結果、き損や紛失で在庫が合わないときがあります。この場合は、棚卸減耗費となります。商業簿記では、棚卸減耗だったので、間違わないようにしましょう。

また、棚卸減耗費は間接経費となるため、製造間接費として処理します。

商品評価損の論点は工業簿記ではありません。しかし、商業簿記で使ったボックスが登場します。詳しくは標準原価計算のときまでお預けになります。

 

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  例)月末における材料の帳簿棚卸数量は100㎏(1㎏@250円)であるが、実地棚卸数量は90㎏だった。なお、棚卸減耗は正常に発生したものである。

棚卸減耗費:@250円×(100㎏-90㎏)=2,500円

(製造間接費)2,500/(材料)2,500

 

ちなみに2級では問題の最後に「棚卸減耗は正常に発生したものである。」との文言がありますが、これは気にする必要はありません。2級では一通りのパターンしかないからです。

正常なものについては、製造原価に含めて計算します。

(もし、盗難や火災などの正常なものでなければ、非原価項目として処理することになります。)