ポリテク火星出張所!

商業高校あがりの行政書士が日商簿記をはじめとして資格支援のためにブログを書いています。

有価証券その2~有価証券の売却など①~

前回は有価証券の購入をお話ししましたので、今回保有時の配当や利息の処理を解説していきます。

配当金受取時の処理

株式を保有していると決算時期に年1回ないし年2回配当金が送られてくる場合があります。いわゆる株主になっていると株主優待を受けられるほか、決算時に利益が出れば、配当を受ける権利が出てきます。

配当金は、郵送で配当金領収証を受け取るか、通帳振り込みで行われたりします。配当金領収証を受け取ったときには、郵便局などで換金します。ちなみに配当金領収証はすぐに換金できるため、現金(資産)扱いでしたね。そして、相手勘定は受取配当金(収益)で処理をします。

 

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例)所有しているA電気会社株式について、配当金領収証1,000円を受け取った。

(現金)1,000/(受取配当金)1,000

利息の受取時の処理

また、国債社債などの長期保有債券については、利息が半年または1年に1回約束した利率によって利息が支払われます。こちらも、最近は債券がペーパーレスのため、銀行振り込みがほとんどです。利息を受け取った際には、通常の利息と区別して、有価証券利息(収益)で処理します。

 

例)所有しているB社社債(額面価額10,000円、年利率1%、利払日は年2回)について、利払日が到来したため、利息が普通預金に振込された旨通知を受けた。

年2回となっているので、半年に1回の利払日となります。したがって、額面価額×年利率×1/2で利息を計算します。

有価証券利息:10,000×1%×1/2=50円

普通預金)50/(有価証券利息)50

 

有価証券の論点は、この利息計算がキモとなっています。月割計算や日割計算など、少しでも計算を間違えると0点ということになりますので注意してください。

次回は、有価証券の売却についてお話ししますが、日割計算のことについても触れていきます。