ポリテク火星出張所!

商業高校あがりの行政書士が日商簿記をはじめとして資格支援のためにブログを書いています。

商品売買に使う補助簿その1~仕入帳~ 

今回は、商品売買に使われる補助簿の紹介です。

仕入は、毎月の仕入れの状況を管理する補助簿です。

月日欄には、取引した日付を記入します。

摘要欄には、仕入先、商品名、数量、単価、支払いの条件など取引の内容がわかるように記入します。

内訳欄には、複数の商品の取引があった場合に、それぞれ商品ごとの金額(小計)を記入し、金額欄に合計金額を記入します。

金額欄には、仕入れた金額の合計を記入します。

なお、返品があった場合には、赤字で記入します。(ただし、本試験では色鉛筆は使えないので黒鉛筆で記入します。)

 

例)以下の取引を仕入帳に記入し、締め切りなさい。

4月4日 マーズ文具店からM鉛筆200ダース(@80円)を仕入れ、現金で支払った。

4月9日 株)マーキュリーからノートA4 100冊(@80円)、ノートB5 50冊(@65円)を仕入れ、代金は掛けとした。

4月15日 株)マーキュリーから仕入れたノートA4 10冊にき損があったため、返品をし、掛け代金から差し引くこととした。

4月22日 ジュピター製作所からバインダー100セット(@150円)を仕入れ、代金は掛けとした。

 

*各取引の仕訳*

4月4日 (仕入)16,000/(現金)16,000

4月9日 (仕入)7,250/(買掛金)7,250

4月15日 (買掛金)800/(仕入)800

4月22日 (仕入)15,000/(買掛金)15,000

 

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月末になったら、帳簿を締め切ります。

まず、当月の仕入を計算し、金額欄に記入します。

 16,000+7,250+15,000=38,250(円)

次に、当月の仕入返品高を同じように計算し、金額欄に赤字で記入します。

最後に、仕入高から仕入返品高を差し引いて、当月の仕入を記入します。

 38,250-800=37,450(円)

なお、線の引き方については、まず一つ一つの取引ごとに一本線を引きます(最終の取引だけ例外)。締め切るときは、二重線を引きます。