受取手形記入帳は、受取手形を管理する補助簿です。また、支払手形記入帳は、支払手形を管理する補助簿です。 どちらも似たような様式のため、ここでは受取手形記入帳のみ説明します。
日付欄は、取引した日付を記入します。
手形種類欄は、約束手形なら「約手」、為替手形なら「為手」と記入します。簿記3級では、約束手形しか出ませんので、「約手」一本で覚えましょう。
手形番号欄は、手形の番号を記入します。
摘要欄は、仕訳の相手勘定を記入します。
支払人欄は、手形代金の支払人を記入します。
振出人または裏書人欄は、手形の振出人を記入します。昨年まで手形の裏書きは3級の試験範囲でしたが、今年から2級の範囲となりました。そのため、この部分も「振出人」一本で覚えましょう。
振出日欄は、手形の振出日を記入し、満期日欄は、手形の満期日をそのまま記入します。
支払場所欄は、手形の支払われる取引金融機関を記入します。
手形金額欄は、手形の金額を記入します。
てん末欄は、手形が消滅する日とその原因を記入します。手形を回収したときは「入金」・「回収」と記入します。
例)以下の取引を受取手形記入帳に記入しなさい。
4月5日 アルファマートへB鉛筆1,000ダース(@100円)を売り上げ、代金は約束手形(手形番号:10、振出人及び支払人:アルファマート、振出日:4月5日、満期日:7月5日、支払場所:太陽銀行)で受け取った。
5月18日 ベータ文具店に対する売掛金80,000円を約束手形(手形番号:21、振出人及び支払人:ベータ文具店、振出日:5月18日、満期日:8月18日、支払場所:満月銀行)で受け取った。
7月5日 4月5日に受け取った約束手形が満期となり、当座預金に入金された。
*各取引の仕訳*
4月5日 (受取手形)100,000/(売上)100,000
5月18日 (受取手形)80,000/(売掛金)80,000
7月5日 (当座預金)100,000/(受取手形)100,000