ポリテク火星出張所!

商業高校あがりの行政書士が日商簿記をはじめとして資格支援のためにブログを書いています。

商業簿記

153回日商簿記2級の解答について~第2問 穴埋め選択問題②~

第2問の(3)合併の問題 問 合併の対価が合併によって受け入れた資産から負債を差し引いた純資産額を上回る場合、その超過額である( )は、貸借対照表の(⑤)の区分に記載し、( )年以内に( )法その他合理的な方法によって規則的に償却しなければなら…

153回日商簿記2級の解答について~第2問 穴埋め選択問題①~

日商簿記検定の予想結果でも話しましたが、2級ではまず出ないだろうとされた問題形式です。ワークブック形式の問題集でなければ、直前問題集で取り上げているところはないでしょう。それでも、要所要所理解ができていれば、解ける問題だったと思います。 問…

153回日商簿記2級の解答について~第1問 仕訳問題③~

第1問の4 電子記録債権 問 株式会社平成商会に対する買掛金¥800,000の支払いにつき、取引銀行を通じて電子債権記録機関に令和産業株式会社に対する電子記録債権の譲渡記録を行った。 電子記録債権の問題です。まず前半の文章で買掛金を支払うことが書いて…

153回日商簿記2級の解答について~第1問 仕訳問題②~

第1問の3 圧縮記帳 問(1)最新式のレジスター25台(@¥144,000)の導入にあたり、去る5月7日に国から¥1,800,000の補助金を得て、補助金の受領については適切に会計処理済みである。本日(6月1日)、上記のレジスターを予定通り購入し、小切手を振り出…

153回日商簿記2級の解答について~第1問 仕訳問題①~

解答解説の準備ができましたので、順次公開させていただきます。 第1問の1 研究開発費 問 特定の研究開発の目的で備品¥500,000と実験用の薬剤¥70,000を購入し、代金は小切手を振り出して支払うとともに、この研究プロジェクトにのみ従事している客員研究…

153回日商簿記検定の予想結果

去る11月17日、153回日商簿記検定が実施されました。受験をされた方々、大変お疲れさまでした。 各社の予想と実際の比較は以下のとおりです。 今回は受験をしている人が身近にいなかったため、細かい解説については、後日じっくり行います。 今回は、4戦1…

有形固定資産その7~建設仮勘定~

今までは、既存の建物を購入した場合(建売り)でしたが、今回は、最初から建物を建てた場合を説明していきたいと思います。 建物を建てる場合には、完成するのに数カ月から数年かかります。そのため、最初の手付金や中間金を支払ったりして、建設会社などの…

有形固定資産その6~固定資産の除却と廃棄~

固定資産の除却 除却とは、今まで業務用に使っていたけど、もう古くなって新しいのを買ったので、倉庫に保存しておくことです。リサイクルショップに売られるか、使われずに捨てられるかの一歩手前の段階です。 この場合、残りの価値を見積もって保管します…

有形固定資産その5~割賦購入と買換え~

今回から有形固定資産を何回かに分けて説明します。まずは、割賦購入(分割購入)と買換えについてです。 有形固定資産の割賦購入 建物や車は高額すぎて、一括で購入することが困難な場合、分割払い(割賦購入)で決済することがあります。 契約時に完済時ま…

その他の引当金

今回は、その他の引当金です。(2022年1月7日①と②を統合しました。) 退職給付引当金 社員や従業員が退職すると、会社は退職金を支払うことになります。その退職金に備えておく評価勘定を退職給付引当金といいます。 今まで、「○○引当金」ときたら費用は「○○…

手形取引その4~手形の不渡り~

今回は、手形取引の残りの論点をやっていきます。 手形の不渡り 簿記を知らなくても不渡りという言葉は何となく、TVドラマで聞くフレーズかと思います。不渡りを繰り返し起こすと、銀行での取引ができなくなるため倒産に追い込まれます。 まず、約束手形で…

手形取引その3~商品以外の用途で手形を使用する場合・手形の更改~

商品以外の用途で手形を使用する場合 有価証券や固定資産など商品以外の用途で手形を使用した場合には、営業外受取手形(資産)や営業外支払手形(負債)のように、頭に「営業外」をつけます。 試験では、単に受取手形や支払手形としてしまって、誤答になっ…

有価証券の評価その5~有価証券の評価②~

今回は、残りの関連会社株式とその他有価証券を見ていきます。 子会社株式・関連会社株式 まずは、この2つの違いについて確認していきましょう。 子会社株式とは、親子関係を形成するために、議決権50%超の株式を取得するものです。50%超の株式を取得する…

有価証券その4~有価証券の評価①~

3級では決算時の処理をまとめて解説しましたが、2級では個別にその都度解説していきます。 そして今回は、有価証券についての決算時の処理です。売買目的有価証券、満期保有目的債券、子会社株式・関連会社株式、その他有価証券でそれぞれ処理が違います。 …

有価証券その3~有価証券の売却など②~

今回は、有価証券の売却についてです。株式などの有価証券については、上場企業であれば東京株式市場において、常に値動きしています。 そのため、購入時の単価と売却時の単価は異なります、売り値が上がれば、利益を得ることができます。逆に売り値が下がれ…

有価証券その2~有価証券の売却など①~

前回は有価証券の購入をお話ししましたので、今回保有時の配当や利息の処理を解説していきます。 配当金受取時の処理 株式を保有していると決算時期に年1回ないし年2回配当金が送られてくる場合があります。いわゆる株主になっていると株主優待を受けられ…

有価証券その1~有価証券の購入~

有価証券とは、株式、債券、手形、小切手などの財産価値のある証券をいいます。簿記2級においての有価証券としては、4種類あります。 ①売買目的有価証券 安いときに買って、高いときに売るという売買をすることによって、利ざやを得て儲けるための株式や債…

当座預金その4~銀行勘定調整表②~

前回に引き続き、銀行勘定調整表の後半です。今回は企業側の処理になるので、仕訳を伴います。 ④入金(出金)連絡未通知 売掛金などの回収のために入金があったり、水道光熱費などの引き落としがあって、預金口座残高の変動の連絡がきていない状態のことです…

決算書について

弊事務所では、個人事業主や小規模の会社向けに会計記帳の代行とコンサルティングを行っています。 会計記帳というと最終的には確定申告をするための書類に関連してくるのですが、確定申告については税理士業務であるため、手を出せないので、提携先の税理士…

当座預金その3~銀行勘定調整表①~

銀行勘定調整表とは、月末や決算期に銀行から当座預金の残高証明書を取り寄せ、これと帳簿残高が一致しているかを調整するために作成する表をいいます。 作成方法は、両者区分調整法、企業残高基準法、銀行残高基準法があります。企業残高基準法は、企業側の…

サービス業

商品売買と違って、学習塾や美容院などのサービス業は、形のないものを提供して収益を得ています。このサービスのことを役務といいます。 今回は、サービス業の取引についてみていきます。 サービス提供に先立って前金を受け取った場合 手付金や前金などの名…

商品売買その6~棚卸減耗損と商品評価損~

今回は、商品売買における決算整理事項の内容です。3級では「仕・繰・繰・仕」という仕訳をしましたが、2級では損益計算書の表示方法(勘定式から報告式へ)が変わるため、本試験でこの仕訳をすると逆に混乱してしまう場面が出てきます。 精算表の作成をする…

商品売買その5~割戻し~

2019年3月までは、傷んだ商品が混じっているときに対応する値引きという項目と掛代金を予定より早期に支払った分の利息分を差し引く割引きという項目がありましたが、削除となりました。最近の世の中では、傷んだ商品や傷モノがあると返品対象となるか…

商品売買その4~売上原価対立法~

今日からは、2級の範囲となります。3級では、分記法と三分法を学習しましたが、2級では新たに売上原価対立法が出題されます。 売上原価対立法という文言が難しいのか、問題では「そのつど売上原価に計上する方法」というように表記されています。 3級では、…

153回日商簿記検定の予想(2級)

今回も最速で予想してしまおうと思います。次回の合格目指す方は、これを一つの指針として勉強していただければと思います。決してこれだけを勉強すればいいという訳でないことは、過去の記事でも説明している通りです。 第2問 商品売買+外貨建取引 本当は…

帳簿の締め切り

いよいよ、このテーマで日商簿記3級のプログラムは終了となります。 帳簿の締め切りとは、決算書の作成が終了し、それぞれの帳簿を閉鎖して、新たな年度のために新しい帳簿に差し替える作業です。会計帳簿は、会計年度が終了し、帳簿の閉鎖の時から7年保存に…

精算表②+貸借対照表と損益計算書

前回は、決算修正仕訳を行いました。問題は引き続き前回の過去問で行います。 また、今回の5~9については、決算整理事項の仕訳となります。 貸倒引当金の設定 5.売掛金の期末残高に対して2%の貸倒引当金を差額補充法により設定する。 前回少し話しまし…

精算表①

しばらくぶりに本編に戻ってきました。今一度、決算の流れをおさらいしておきます。 ①試算表の作成 ②決算整理仕訳 ③精算表の作成 ④貸借対照表と損益計算書の作成 ⑤帳簿の締め切り いままでに①と②の説明が終わったところです。そして、③の精算表と④の財務諸表…

152回日商簿記2級の解答について~第3問 貸借対照表+税効果会計③~

さて、152回の検討も今回で終わりです。最後は、あと4点、税効果会計の説明をします。配点箇所は、その他有価証券評価差額金と繰越利益剰余金のところ(各2点)です。 3.減価償却費の計算 備品の会計上の法定耐用年数は6年です。一方、税務上の法定耐…

152回日商簿記2級の解答について~第3問 貸借対照表+税効果会計②~

初めて受験される方・いつも時間に余裕のない方は、税効果会計の論点と8を飛ばしてください。これでも12~16点は取れます。 税効果会計の計算が別に苦じゃない方や時間に余裕のある方は、残り時間に応じて、それ以降を1つずつ追加する形で解いていきます。…