工業簿記
では、第5問の最後、AとB各製品ボックスと月次損益計算書の作成です。 まずは、問題から… 問 飲料メーカーであるニッショウビバレッジは、清涼飲料AとBという2種類の製品を製造・販売している。原価計算方法としては、組別総合原価計算を採用している…
今回は第5問の2回目です。 まずは問題から… 問 飲料メーカーであるニッショウビバレッジは、清涼飲料AとBという2種類の製品を製造・販売している。原価計算方法としては、組別総合原価計算を採用している。直接材料費は各製品に直課し、加工費は機械稼…
よくよく考えると、大体2回に1回の頻度で出題される総合原価計算の問題。 148回組別 149回工程別 151回等級別 そして今回の組別となっています。総合原価計算自体は、あまりひねる問題はなく難易度は易しい部類に入ります。 強いていえば単純総合原価計算は…
153回簿記2級の解答解説が終わってからアップする予定でしたが、今回の論点となったため、急遽解説の途中ですがアップすることとしました。これをもとにして、次回の解説を行います。 前回まで単純総合原価計算をやってきました。まだ、仕損品評価額が両…
いきなり「第3問抜けているのでは?」と思われるかもしれませんが、弊事務所での解き方の推奨は、1・2・4・5・3もしくは1・4・5・2・3となっています。 まれに1・4・5・3・2(第150回)のような、第2問の個別論点問題が難しくて、第3問…
去る11月17日、153回日商簿記検定が実施されました。受験をされた方々、大変お疲れさまでした。 各社の予想と実際の比較は以下のとおりです。 今回は受験をしている人が身近にいなかったため、細かい解説については、後日じっくり行います。 今回は、4戦1…
前回の単純総合原価計算の問題例を使って、再度お話ししたいと思います。ただし、今回は一部変えて、仕損の処理を両者負担とし、仕損品(スクラップ)を売却できる価値があるものとします。 例)当社は製品Aを製造・販売し、製品原価の計算は単純総合原価計…
今回は、単純総合原価計算の平均法と仕損があったときの処理方法を解説します。 平均法は、(月初仕掛品の金額+当月投入の金額)÷(月初仕掛品数量+当月投入数量)で単価を出し、それぞれ完成品数量と月末仕掛品数量にその単価を掛けることによって、計算…
今回は、単純総合原価計算の中でも仕損の発生していないとてもシンプルなものをやっていきます。ここが総合原価計算の基礎中の基礎となっていきますので、体に染みつくまで何度も練習してください。 まずは、いつものように例題から… 例)当社は製品Aを製造…
個別原価計算がオーダーメイドだったのに対し、総合原価計算は同規格の製品を大量生産する場合に使われます。 この総合原価計算では、事前に用語や計算に使うボックスの説明などをした方がいいと思いますので、今回は事前説明をします。 直接材料費と加工費 …
前回は直接配賦法を解説しました。今回は、出題としてはマイナーなのですが、ゼロではないので、一応確認として取り上げます。 相互配賦法(簡便法)では、2回配賦をすることになります。 1回目の配賦は、自部門以外の他部門へ配賦します。例えば、前回の例…
今回は、個別原価計算の2つ目「部門別個別原価計算」です。「部門別」なので、比較的大きな各部署(部門)がある工場での原価計算になります。 部門には、切削部門・組立部門・塗装部門などの製造部門と動力部門・修繕部門・工場事務部門などの補助部門に分…
前回まで基本である費目別計算をやってきました。これからは、実際に原価計算の工程に入っていきます。 2級における原価計算の方法は、以下のように区分分けされています。 ①個別原価計算 a.(実際)個別原価計算 b.部門別個別原価計算 ②総合原価計算 a.単純…
前回、製造間接費配賦差異について触れました。そもそも、これって何の原因で差異が生まれたのでしょうか? 商業簿記は、財務会計の枠内に入っており、株主や債権者などの利害関係人(ステークホルダー)への外部報告のために会社の通知表たる成績を公表しま…
材料費や労務費でも予定価格や予定賃率が出てきました。製造間接費についても、その工場の配賦基準によって予定配賦率を使って、業務作業の効率化を図っています。 予定配賦率で、よく登場するのが基準操業度という数字です。基準操業度とは、1年間にかかる…
今まで材料費、労務費、経費の3つを見てきました。今回は、その中で間接材料費、間接労務費、間接経費が送られてきた場所「製造間接費(費用)」について説明していきます。 直接費については、それぞれ材料費・労務費・経費から仕掛品を通じて、各製品に振…
今回は、費目別計算の3つ目経費に関して解説していきます。 経費の分類 経費とは、材料費と労務費以外の費用をいいます。経費もまた、以下の区分によって分類されます。 ①支払経費 ②月割経費 ③測定経費 ④発生経費 ①支払経費 その月に支払った金額を消費額と…
材料費のところで予定消費単価のお話をしましたが、労務費についても人件費予算を立てている企業や工場がほとんどだと思います。 polytech-mk.hatenablog.com 年度初めに1年分の人件費予算を立てておいて、年間作業時間で割ると単価が出てきます。このときの…
今回は、費目別計算の2つ目労務費に関して解説していきます。 労務費の分類 労務費とは、工場で働く従業員(工員)に対してかかる賃金や給料のことをいいます。労務費は、以下の区分によって分類されます。 ①賃金 ②給料 ③従業員賞与手当 ④退職給付費用 ⑤法…
材料費の最後です。いままでは、実際の購入単価を用いて計算していました。ところが、毎回の購入単価は一定のものではなく、時価によって変動するものです。そのため、総平均法で計算をしていると、月末まで消費した金額を確定させることはできず、それまで…
商業簿記で棚卸減耗損と商品評価損の話をしましたが、工業簿記でも月末の棚卸の結果、き損や紛失で在庫が合わないときがあります。この場合は、棚卸減耗費となります。商業簿記では、棚卸減耗損だったので、間違わないようにしましょう。 また、棚卸減耗費は…
商業簿記で商品の払出単価の説明をしました。今回は、工業簿記編です。 polytech-mk.hatenablog.com 商業簿記では、先入先出法と移動平均法を解説しました。工業簿記では、先入先出法と平均法があります。 また、商業簿記では、商品在高帳の作成で出てくる論…
今回は、費目別計算と呼ばれるカテゴリーの中の材料費に関して解説していきます。 材料費の分類 材料費とは、購入した材料のうち製造のために消費した費用をいいます。材料費は、以下の区分によって分類されます。 ①主要材料費(素材費、原料費) ②買入部品…
今回は、原価計算の基礎について説明していきます。 原価の分類 原価とは、製造にかかった費用(製造費用)のことをいいますが、製品を販売するためにかかった費用(販売費)や会社や工場を管理するためにかかった費用(一般管理費)についても含まれます。…
2級では、大きく分けて商業簿記が3問(60点)、工業簿記(40点)が2問出題されます。そして、工業簿記は比較的満点近くを狙うことができるので、合否の分かれ目となります。 商業簿記は、商品売買業(お店や会社)を目的とした簿記でした。そして、工業簿記…
今回も最速で予想してしまおうと思います。次回の合格目指す方は、これを一つの指針として勉強していただければと思います。決してこれだけを勉強すればいいという訳でないことは、過去の記事でも説明している通りです。 第2問 商品売買+外貨建取引 本当は…
問 株式会社ガトーニッショウでは、2種類の洋菓子(製品Xと製品Y)を製造している。原価計算方式としては標準原価計算を採用している。加工費の配賦基準は直接作業時間であり、予算直接作業時間を基準操業度としている。現在、2019年5月の予算と実績に関す…
第3問は?とお思いでしょうが、本試験では第3問は一番ボリュームがあるため、解く順番を知っておかなければなりません。 第3問に時間をかけすぎてしまうと、簡単な工業簿記に手が回らなくなって失敗する恐れがあります。簿記の合格点は70点です。大問が…
151回について 大手の出版社などは、1か月前に予想を発表しています。 でも、実際講習をやっていると1か月前ではとても間に合わないので、いつも独断で予想を発表していました。ちなみに前回は、D社さんと全部が被るという感じでした。まぁ、前回は予想…
社会人が受験する簿記の試験については、大きく2種類あります。1つが日本商工会議所主催の簿記検定試験(日商簿記)、もう一つが全国経理教育協会主催の簿記能力検定試験(全経簿記)があります。 日商簿記 全経簿記 受験資格 なし なし 試験会場 全国の各…